VCA新聞 コラム vol.3 「出会いは突然に」
こんにちは
VCAメンバーのノブ長谷川です。
VCAメンバーの週替わりコラム
今週はわたくしが担当。
茶色い色彩の食卓は、味気ないものですが、
ギターを並べると、偏好的に茶色だらけになりがちです(笑)
写真のアコースティックギターは、学生時代、音楽活動を始めた頃、うんと頑張って購入したMartin D-18
もう30年以上もの付き合いになる。
もう一本のエレキギターは、テレキャスターシンラインタイプのSONIC製のギター
新品で購入した、一番の若手の、今風に言うとMNG(my new gear)。
VCAボイスセッションのギタークラフツマン竹田豊氏の回では、MCをやらせていただき、拙いながらも、竹田さんからギターのあれこれ話を伺った訳ですが、
折角の機会ということもあり、ギター好きの友人O氏も撮影に同行しておりまして・・・
ボイスセッション撮影終了後、竹田さんが手塩にかけたSONICギターを、いろいろと試奏させていただき、普段あまり触れたことのないハイエンドコンポーネントギターを
堪能させていただいていたのですが、先出O氏が突然、
「これ、やばいですねー、いいですねー、最高ですねー、買いますっ!」
と、即買いを決意し、彼の気分も最高潮!
「楽器を色々と買ってきたけど、その楽器を創り上げた本人から、その楽器達の逸話を目の前で聞けて、そしてその本人からギターを買える、なんて機会は滅多に無い!」
と、歓喜の声、そして、彼の即決力に惜しみない拍手が。
そして、彼は続いて一言、「長谷川、お前も一本買うよな?」
ん?
「竹田さんのようなレジェンドにインタビューさせてもらって、こんな最高の日にギターを買ったら記憶にも残るし、竹田さんにとっても、インタビューを受けたその日に、
その場でギターが二本も売れた、なんて、レジェンドに記憶してもらえる絶好の機会でしょ!」
なるほど。
彼は映画のプロデュースもするような人間で、ドラマティックなストーリーが大好きだ。
思い起こせば、何をするにも熟考を重ね、失敗しないように試行錯誤生きてきたが、
それでも失敗の連続の人生だった(笑)
その失敗を引きずり、人生なんて思うようには行かない、と立ち止まることもあったけど、
この年齢にもなると、悩もうが悩むまいが、どっちでも一緒だったな、と思うことも多いし、
いろんな答え合わせをしてみても、やっておいた方が良かった、ということも多いし、
直感で動いてはダメだ、と、思いついたこととは違う行動をしたものの、
実は、直感のほうが正解だった、と思うことも多い!
直感的な行動ができる人間には、幾ばくかの憧れもある。
何やかんやで、そのストーリーに乗っかり購入した、このSONIC製ギター
学生の頃、思い切ってMartin D-18 を購入した時と同じくらい、記憶に残る、
良い転機となった買い物だった。
「出会いは突然なのである!」
そして、数々の失敗も、
しないよりはしたほうがよかった、と、まだまだ精進の日々ではあるけれど、
色彩の乏しい食卓は、
ぼちぼちと卒業したいものだ(笑)
VCA ボイスセッション100
ギタークラフツマン『竹田豊』さんとのボイスセッションはこちら