ボイスコミュニケーティング協会の『VOICE』

VCAメンバーによるコラムです。

VCA新聞 コラムvol.11 「 夏のラジオ体操に思い出はないけれど」by ノブ長谷川

毎日暑いですね。


そして、こどもたちはもうとっくに夏休み。
子供の頃の夏休みといえば・・・毎朝の「ラジオ体操」

 

昭和世代にはお馴染みの
ラジオ体操カードを首からぶら下げ、近所の広場に集まって
ラジオ体操をして、カードに参加の印としてハンコをもらうやつ。

あれ、確か、皆勤賞とかだと何か景品とかもらえたんですよね。
もちろんもらえたことは記憶にないんですが。

 

ポイントカードのハンコやらポイントをつい集めてしまうのは
小学校時代の、このラジオ体操カードで刷り込まれてしまった
「ポイント集めると何かもらえる」的な意識なのかもしれません(笑)


小学校はもちろん、中学、高校の体育の授業、そして職場の朝礼などで
ことあるごとにみんなで「ラジオ体操」をする、という生活の中でのシチュエーションはよくあったのですが、

やがて大人になり、朝の朝礼的なものとは無縁な環境に身を置いてしまうと
「ラジオ体操」などの団体行動をする機会というものはめっきり減ってしまうわけで。


でも、運動不足を感じ、あぁ運動でもしなきゃいけないな、なんて思いついたら
まずは「ラジオ体操」してしまう(笑)

そして、通常はピアノ伴奏に合わせて第一、第二と進めていくのだが、
なんと素晴らしい!

大体の人は、ピアノのイントロがそこで鳴りはじめなくても
頭の中で、あのピアノのイントロをイメージで鳴らし、心の中で歌える。
体操の順番もしっかり、身についているのだから立派なものだ(笑)


手を真っ直ぐ上げながら大きく開き
深呼吸をする最初の「背伸びの運動」を始めるだけで、

筋肉がバキバキ鳴るのは、誠に情けない状態(笑)
ほんとうに、運動不足を思い知らされる。


第一・第二体操を通して10分間の運動を、しっかりめにやってみると、
全身をバランスよく動かせるとてもよい運動だ。


子供の頃に有無を言わさずにやらされ、多少の朝の眠たさや、面倒だなぁ、という気持ちを引きずりながら参加していた団体行動も、
子供の頃の夏休みの1日始まりとしては、初めてのルーティン(習慣化)だったということですね(笑)

昨今は、騒音問題や保護者の負担などの要因もあって、場所は限定的になってるようですが、
住んでる地域の「ラジオ体操会場マップ」なるものを見てみると、夏休みに限らず
まだまだ多くの会場で毎日開催されています。

 

コロナ禍で人と集まる機会が減り、
人と顔を突き合わせて合うことの大切さも再認識させられましたが、

こういった町の集まりや近所つきあいも大切だな、と感じる年頃なのです。


億劫だからひとりでいいや、なんて気持ちも最近は変わってきて、
せっかくだから参加してみよう、と思うことも増えました。

 

子供の頃は、面倒だったけれど、一周回って、あれはあれでよかったんだよね、
とか、そういうことだったのかぁ、ということはよくあります。
(もちろん逆の、あんなのなんの意味があたんだろ?というのもありますが)

 


ラジオ体操の歌(藤浦洸作詞・藤山一郎作曲)の出だしの歌詞

 

新しい朝が来た〜 希望の朝だ〜
悦びに胸を開け〜 大空あおげ〜

 

こういうベタな希望を持って1日を始める朝のルーティン

逆にこれからあらためて必要だなと感じることもあります。

 

せっかく身についている「ラジオ体操」
しっかり活用し、やはり健康一番で、過ごしたいものです!

そしてこの後、全力ラジオ体操!!