ボイスコミュニケーティング協会の『VOICE』

VCAメンバーによるコラムです。

VCA新聞 コラムvol.5 「iPod」

こんにちは

 

-Shoya-毛塚翔也です。

今回は僕の大好きなApple製品に関するニュースを取り上げたいと思います。

 

 

2022年5月10日

Apple音楽プレーヤー「iPod touch」の販売を終了すると発表しました。

つまり2001年から始まったiPodのラインナップはそのすべてが役目を終え約20年の歴史に幕を閉じることとなったのです。

 

 

今から遡ること約20年前の

2001年10月23日

スティーブ・ジョブズはその後のApple社の存在を大きく変える商品

iPod」を発表しました。

 

 

重さ180g、白いポリカーボネートとステンレスで構成され

小さめの画面と凹凸のないホイールをそなえたiPod

それまでカセットやMD、CDを持ち歩いていた時代に1000曲をダウンロードし

好きな曲をいつでもどこでも聴ける製品として登場しました。

 

それまでもMP3プレーヤーは存在していましたが保存曲数はもちろん

操作性、デザイン、高度なインターフェースなど

どれをとってもiPodはそれまでの携帯音楽プレーヤーを凌駕していました。

 

そして勢いをさらに加速させたのが

2003年にオープンしたiTunesミュージックストアです。

1曲99セントでのダウンロード販売を開始し2年後の2005年時点で10億以上の楽曲を販売。

これは全ての正規購入音楽ダンロードに置いて85パーセントのシェアを占めていました。

 

それもそのはずでiPodはこの時点で

全デジタル音楽プレーヤー市場で75%という脅威的なシェアを有していたのです。

 

当たり前のようにiPod専用のアタッチメントがついたスピーカーが市場に溢れていたことも

今思い返せ異常な光景であり

一企業の一商品がそこまで市場を動かしたことは紛れもない事実として証明されていたのです。

 

SONYウォークマンを発表したのが1979年。

 

そすて21世紀のウォークマンと言われたiPod

その時、誰も想像もしえないほどの未来をその後のAppleにもたらすことになったのです。

 

今でこそApple社は一般認知度の高い企業ですが

iPodは登場した2001年時点でのApple社はいちコンピューター企業でした。

 

しかも音楽や映像など一部のクリエイターが使う製品というイメージが強く

コンピュータ市場でも10%にも満たないシェア率だったそうです。

 

 

それがiPodの登場により数年で

音楽関連事業が収益の60%近くを占める家電・ソフト販売起業に変貌。

 

その成功が21世紀のApple躍進のキッカケとなり

 

iPhoneiPadApple WatchAppleミュージック、Apple TVなど

多くの製品・サービスを生みだしたApple

たった20年余りで

資金、アイディア、ブランド力、技術力、企業価値

全てにおいて他の追随をゆるさない一流の企業へと進化しました。

 

それは人の生活スタイル、仕事にとどまら人間の生き方、価値観、発想

全てにおいて脅威的な変化を即すことに繋がりました。

 

 

もちろん従来からあるMac製品にもその恩恵は強く

iPodの人気が高まりiTunesiPhoneiPad、そして全ての端末を繋げるiCloudの存在によって

それまでの一般ユーザーまでもが手にとるデバイスとしての地位を獲得することになりました。

(僕自信初めて触ったApple製品は90年代発売のiMacであり初めて購入したApple製品もiMacでした。)

 

 

操作面で僕が個人的に思い入れがあるのが今では当たり前になっているシャッフル再生。

移動中、休憩中など場所や時間を選ばず

自分が選んだお気に入りの曲だけが流れるマイベストヒットラジオが体感できる訳だ。

これもiPodの登場によってもたらされたサービスであるのではないか。

 

 

iPodという商品は無くなるが

音楽を聴く、買う、プレイリストを作る、体感する

そういったiPodの精神はこれからも残り続けると思うと寂しさも少し和らぐ自分もいるわけで

 

みなさんも久しぶりに昔持っていたiPadで音楽を聴いてみるのもいい時間になるのではないかなと思います。